人気ブログランキング |

第1回:ベニー・モウピンとヴィクター・ベイリー

 ジャズの歴史を変えたマイルス・デイヴィス(tp)のアルバム『ビッチェス・ブリュー』(1970年)で、バス・クラリネットを吹いて重要な役割を演じたベニー・モウピン(ts,ss,b-cl)。そして、そのアルバムで音楽的な鍵を握っていたキー・パーソンとも言えるジョー・ザヴィヌル(kb)が、後にウェイン・ショーター(ts,ss)と共に結成したウェザー・リポートにジャコ・パストリアス(b)の後釜として1982年に参加して一躍脚光を浴びたヴィクター・ベイリー(b,vo)。2人はカリフォルニアに住んでいる。
c0182910_7111060.jpg

Bennie Maupin & Victor Bailey

 ドイツ・デュッセルドルフで毎年初夏に行なわれるJazz Rally(ジャズ・ラリー)。ライン川沿いに広がる旧市街を中心にデュッセルドルフ市内がジャズで溢れかえる3日間のジャズ・フェスティヴァルである。2006年6月2日、14回目を数えたそのジャズ祭の初日にヴィクターのグループが出演した。写真はその時のライヴ。
 2001年10月にドイツのレヴァークーセンではじめてこの2人の共演を観た時、ライヴの後でヴィクターにインタヴューを行い、その話の中でベニーについて尋ねると次のような答えが返ってきた。
 「ベニーは『ビッチェズ・ブリュー』でプレイしたレジェンドだ! 僕はハービー・ハンコック&ヘッド・ハンターズなどを聴いて育ったけど、その頃のベニーは僕のアイドルだった。サックスでコンテンポラリー・ジャズをプレイするとなるとマイケル・ブレッカー(ts)やデイヴィッド・サンボーン(as)みたいに吹くやつが多いけど、ベニーのトーンは他の誰のものでもない。僕は、以前住んでいたNYからLAに引っ越したおかげでベニーと一緒に活動する機会が増えた。これはとてもラッキーなことだよ」。
 デュッセルドルフのステージでも2人の気心が知れた様子が見て取れた。

トップ・ページ >>
Article Index 記事一覧 >>
by ReijiMaruyama | 2008-02-14 05:12 | Musician / Interview